HOW? どうやって?旅行手配のテクニック

2歳を過ぎた子供の海外旅行は?

旅行会社のファミリープランを利用がおすすめです。航空運賃の子供代金はおとなとほとんど変わりません。例えば11月のJALホノルル便の大人料金は11万9千円ですが、子供料金(2歳から11歳)は9万円です。2歳を超えると、海外旅行は大人並みの金額がかかってしまいます。JTBの「わいわいファミリー」は12歳以下は大人料金の半額となっており、個人で手配するよりもお得です。

飛行機の座席はどこがいい?

0歳児同伴なら、まずは「バシネット」(機内用ベビーベッド)を予約してみてください。国内線はANAのみですが、国際線はほぼ全ての航空会社に用意されています。無料で利用ができますが、席に限りがあるため、予約できない場合もあります。

バシネット利用以外なら、席は通路側がオススメです。
出入りがしやすく、こどもを膝上に乗せる場合も足や頭を通路側に少し出せるのでラクです。
離発着時以外は空と雲しかみえませんので、窓側のメリットはあまりないです。

そして、ここからがポイント。
できれば子供のいる人の近く、後ろの列に座れたらベストです。
なぜ後ろの列がベストなのか・・・それは、前の座席の背もたれがちょうど子供の足元にあるため、大抵のこどもは蹴ってしまいますが、この振動が結構大きく伝わり座っている人には不快なのです。またテーブルも楽しくて子供は出したり閉まったり繰り返しますが、この振動も前に座っている人には結構ストレスです。こどもが蹴らないように、足を抑えたりするのですが、ずっとというわけにはいかず、何度か蹴ってしまうと思います。そんな時に、前の座席が子連れの方だと、ちょっとホッとするものなのです。
これは航空券を予約した後に、コールセンターに電話をしましょう。
コールセンターでは、他のこどもが何処に座っているか分かりますので、できるだけ希望の席に近づけてくれるはずです。
ちょっとズルイのですが、大人2名と膝上子供の場合、通路とその隣の席をあけてもう1席という取り方をするのも一案です。
満席でない限り、真ん中の座席は空く可能性がありますので、1席余分に使えるかもしれません。(もし、真ん中が埋まってしまったら、通路側の席との交換を依頼すれば、大抵の人は代わってくれますので、並び席になれます)

昼便か、夜便か?

グアムやハワイなどは、夜便の方が子供が寝るのでおすすめとありますが、寝つきの悪い子供には夜便は不向きです。機内放送や食事のサービスなどで、結構騒がしいので眠たいのに眠れずグズり続ける・・ということがよくあります。
夜便は周囲が寝ているので余計にグズりが気になりますし、眠れないと親もキツイです。
私はむしろ周囲が起きていて、子供もお昼寝感覚で浅い眠りで満足できる昼便を勧めます。

気圧への対応は?

飲み物を飲ませる、アメを舐めさせるというのが一般的ですが、飲み物はあっという間に飲み終わってしまいますし、アメを舐められない月齢もあります。
アゴを動かしたり、つばを飲み込んでいればいいので、おしゃぶりのおもちゃをカジカジしたり、スルメや昆布、干し芋、ドライフルーツなどをくちゃくちゃ噛ませておくほうが耳抜き対策になりますよ。

新幹線の席は?

授乳室、多目的室のある11号車付近がおすすめです。
飛行機と同様に、前の座席を蹴る、テーブルを出し入れすることから、他の号車でも最前列が空いていれば、そこがいいでしょう。飛行機を違って、JRは切符のいらないこどもがいる、いないは乗らないと分かりません。

夏休みや年末年始には「ファミリー車両」という子連れ専用車両がありますので、少し割高にはなりますが荷物置き用に1席くれるので、日時が合えばこちらの利用がおすすめです。

宿の部屋は?

畳の和室での布団利用が、ベッドのように落ちる心配がなく、部屋も広く使えてベストです。

ベッドの場合、ベビーベッドやベッドガードがあるか聞いてみるといいでしょう。普段ベビーベッドを使っていないお子さんも、寝てしまってから移動させると、そのままベビーべッドで寝てくれると思います。

ない場合は、ベッドを壁に付けられるか聞いてみてください。ベッドガードよりも、壁寄せの方が落ちる心配は少ないので、壁寄せができればベビーベッドやベビーガードはいらないかもしれません。

それも不可の場合は、ダブルベッドで川の字に挟んで寝ることになります。ベッドの壁寄せができなくても、ツインベッドの2台をくっつけることができる(ハリウッドツインと呼びます)なら、ダブルベッド1台よりも、幅が広くなると思いますので、確認してみてくださいね。

母子旅で壁寄せができない場合は、最悪床に毛布を敷いて寝る方法もありますが、、、そうならないよう、母子旅の場合は宿選びの段階でベッドの壁寄せが可能なところを選びましょう。

床の間の掛け軸や花瓶など、こどもが壊しそうなものは、部屋に入ったらすぐにチェックして、ホテルの人に片付けてもらう、またはどこかに隠してチェックアウトの時に元に戻しておいてください。

こどもが騒いだり、走り回ったりしそうな場合は、あらかじめ宿に電話をして角部屋や下の階にお部屋がないところをお願いしておくといいでしょう。ただし最初から「子供が騒ぐので・・・」というのは歓迎されませんから、万が一騒いだらとか、旅行先で夜泣きしたら申し訳ないので・・・など、「良い部屋が欲しい」というのではなく、「ご迷惑をおかけしたくない」という気持ちを伝えてみてください。

周囲への配慮

以前に「飛行機に乗ったら、周囲の人に迷惑をかけるかも知れないので、挨拶をしておきましょう」という文章を読んだことがあり、???と思いました。
子どもを連れていること=迷惑なことではないはずです。
大人だって、大声で話をされたり、足を投げ出して眠ったりされたら迷惑です。
確かに、子供がいれば、泣いたり騒いだりで迷惑をかける可能性は高いでしょう。だからといって、最初に「こどもが騒いで迷惑をお掛けするかもしれません、すみません」と言われたら・・・まるで「こどもが騒いでも我慢してくださいね」と言われているように感じるのは私だけでしょうか?
「私はこどもが苦手なので騒がないようにしてください」とは言えませんしね。
問題なのは、こどもが騒いでも「仕方がない」とばかりに何もしないでいる親です。一生懸命に騒いでいる子どもをなだめている親に対して「迷惑だ」という人がいたら、それはその人の人間性に問題があると思います。
案外、こどもは物珍しさからご機嫌に過ごしたり、寝てしまったりするかもしれません。
もし、騒いで迷惑かけちゃったなと思ったら、降りる際に一言お詫びすればいいと思います。
過剰な配慮は無用かなーと思いますが、、、みなさんはどう思われますか?