第3回

引き継ぎ内容をどう伝えているか。

  • プライオリティ・ゲストサポートにおいて、車いすなど一般的なご要望への対応としては、まずお客さまのご予約記録にリクエスト内容などを登録します。
    それでは不十分なものは社内用のEメールで申し送りをします。
    ストレッチャー、医療用酸素ボトル、医療機器の対応が必要なものなどは専用のファイルを作成し引きつぎ内容を記載し、日付順にファイリングしているそうです。

    ストレッチャー手配は路線計画、整備など社内調整は多岐に渡りますが、1人1人のお客さまの事情に合わせた対応をされています。

    (航空会社として)知っておくべきお客さま様のご要望などの情報は出発・到着それぞれの空港の係員、客室乗務員のプライオリティ・ゲストサポートの担当者から当日の現場担当者に確実に伝わるようになっているそうです。
    なるほど、それで1人1人のお客さまに合ったサービスができるわけです。

診断書の提出条件

  • 「病気の場合は診断書の提出が必要かどうかの一定の判断基準を設けています。
    手術後であれば、脳の手術は手術後4週間、お腹の手術は2週間以内のご搭乗の場合は診断書の提示をお願いしています。
    心臓病や呼吸器系の病気の場合には機内の特殊な環境が体調に影響を及ぼす可能性が高いため、診断書の提示をお願いしています。
    航空旅行用に特化した質問内容のJAL定形の診断書をHPよりダウンロード後、主治医に記載いただいたものをプライオリティ・ゲストセンターにFAXしていただいているとのことでした。

酸素ボンベのご利用

  • 酸素ボンベは医療用酸素ボトルであれば持ち込めますが、アメリカ線ではご自身の酸素ボトルは持ち込めない決まりになっているので、1本1万円で貸し出しをされています。

    インシュリンなどの自己注射が必要な方には、基本的に持ち込みOKですが、保安検査場ではその旨を申し出されるようご案内しているとのことでした。

発達障害、知的障害の方への対応

  • 発達障がい、知的障がいの方の中に、前の席を蹴ったり、不安で泣き出したり、ベルトが締められなかったりするお客様がいらっしゃるので、どういう手伝いが必要なのか、座席のリクエストなどをお伺いするようにしているそうです。