発達障害の子どもの特性と対応の仕方

参考:発達障害のある子どもができることを伸ばす! 学童編

パニックになりやすい

いやな気持のときに興奮して体をコントロールできなくなります。
自然にクールダウンすることができません。
落ち着きなさいと注意してもどうにもなりません。
いやな刺激から遠ざけるなど周囲が環境調整をするばかりでは、解決しません。
子ども自身がどういう場面でパニックになるかを知り、体の力のゆるめ方、呼吸の整え方を覚えて、自分でコントロールできるように、リラックスの仕方を教えてあげる必要があります。

席を立つ、動き回る

体力不足によることもあり、座り続けられないのが主な理由です。
全体の筋力、能力アップのトレーニングをします。
目標を立てて、少しずつ姿勢を保てるように工夫します。
立ち上がりにくいいすを用意するのも一策です。

食べ物の好き嫌い

味覚過敏やこだわりが原因です。食わず嫌いも増えてきます。
食べると気分が悪くなる場合は無理に食べさせないようにしますが、調理法や盛り付けの工夫で食べられるようにしましょう。

不器用

指先の力が弱いのは、まず全体的な体力不足によることが考えられます。
また、複数のことを同時に行うことが難しい特徴もあります。
体を動かして遊ぶ機会を増やしましょう。
うまくいかないことが多いと、否定的な感情が生まれ、よくありません。
成功体験が必要であり、スキルトレーニングにより、一つずつできる課題で少しずつ成功体験を増やしていきます。

整理整頓ができない

やる気の問題ではなく、支援が必要と考えます。叱るのではなく、一緒に片付けの練習をしたり、片づけやすいように工夫をしましょう。

こだわり行動

ブランコなどの遊具で遊び始めると、人が待っていてもやめようとしないのは、夢中になると周囲の状況が目に入らなくなるためです。
「○回こいだら交代しようね」と事前にルールを伝え、できたらほめてあげましょう。

定例の日課にこだわり、運動会や遠足などの行事になるといやがって文句を言ったりすることがあります。
毎日、その日の日課を説明し、行事も図などを使うことにより、子どもにわかる方法で、事前に予定を伝えるようにしましょう。

周囲を巻き込んで延々と同じことをさせようとするような、激しいこだわりは強迫症状、強迫性障害へ移行することがあるので、早めに専門家に相談しましょう。

不注意

廊下の音、教室のざわざわする物音などすべてが刺激になって気が散る子がいます。
注意がそれたら、よそ見しないと注意するのではなく、個別の声かけをするなどにより、注意の戻し方に工夫をします。

忘れ物が多い子には、こうしたら忘れ物をしないという工夫を一緒にしてあげて、徐々に一人でできるようにします。

感覚過敏

他の人にとっては気にならないレベルの音や光、触れられるなどの刺激をとても不快に感じることがあります。サングラス、耳栓、服のタグを取り外すといったことが解決策となりますが、困ったときに助けを求めるスキルも必要で、助けの求め方の練習をしてあげましょう。

人と話すのが苦手

会話が双方向であること、質問のしかたや会話のマナーを身につけたり、様々な役割を持ったコミュニケーションのトレーニングが必要です。あいづちや身振りも難しく、何回も練習することが必要だったりします。
双方向のやりとりができるようになっても、人付き合いは難しいもので、自分の望みと相手の意見が違うとき、双方がある程度納得できるような「落としどころ」を見つけていく訓練が必要です。
うまくコミュニケーションできないと、自己否定につながってしまいます。

自分の感情がコントロールできない

他者の気持ちを推しはかるだけでなく、自分の気持ちを理解し表現するのが苦手です。
調子が悪いと、過去の体験がフラッシュバックし、深いな感情でいっぱいになるものの、自分ではどういう感情を抱いているのかますますわかりにくくなります。
落ち着いているときに、どのようなときにその感情を感じるのかを知るトレーニングが必要です。
また、怒りや興奮をクールダウンさせ、気持ちを切り替えることは早いうちから取り組むべき課題です。
不安のコントロールはとても難しいことですが、体が気持ちとつながっていることを知り、トレーニングによって、いやな気持が切り替えられるようになります。

発達障害に関する相談・支援機関

相談するときには、一般的に医療機関がクローズアップされがちですが、じつは医療機関がメインの支援機関というわけではありません。
医療は診断と薬物療法が中心であり、日常の生活改善に関しては福祉が担います。
学習や学校での問題に関しては教師やスクールカウンセラーなど学校も相談先になります。
地域に「親の会」などの発達障害のサポートグループがあれば、積極的に参加しましょう。
誰かとつながっているということが何よりも大切なことです。

全国に発達障害者支援センターがありますので、どこに行けばいいかわからにときに相談し、より身近な支援が得られるところを紹介してもらうのがよいでしょう。